仮面を付けた宇宙人が家にやってくるなんて三日前までの僕は全然知らなかった
法とは、常に現実の中でその解釈を変え続けるものである。悪いこととは何か、それは時代と共に変わるからだ。秩序もまた、どのような物を優先するのかという問いへの答えが変わり続ける限り、可変的なものである。
秩序は容易に破壊される。秩序を破壊するものには二種類がある。アートとテクノロジーである。今回はその前者である、トビタテハウスに謎多き仮面の芸術家Moeko Kudoがやってきたのだ!
不条理という概念を、細身の体にこれでもかとばかりに詰め込んだ人である。そんな人が、圧力鍋やら様々な調理器具、調味料などもこれでもかとばかりに鞄に詰め込んで来てくれた。ちなみに、これがほぼ初対面であることを明記しておかなくてはなるまい。(事後研修に遊びにいったとき、5分ほど話した仲だ)
麻婆豆腐を食べる宇宙人の図。上野の安くて量が多い中華料理屋さんに突如現れた具現化された狂気そのものである。写真写りが重要らしく、数枚の写真の中からのベストショットをセレクトさせていただいた。ごく控えめに言って、意味不明である。
宇宙人、ただ遊びに来たわけではない。彼女はネタに出来ないレベルで凄い賞を取りまくっている芸術家なのだ。ホームページはこちら。トビタテハウスに、華を添える。その小さな背中からは芸術家の本気がかいま見えるような気もしないではない。
トビタテハウスには、一つ欠点がある。それは(駅から15分も歩かなきゃいけない辛い立地ではなく)意味のわからない人が集まりすぎて本当にわけがわからなくなることだ。
お分かりいただけるだろうか? どう考えてもダメな組み合わせである。ていうか仮面上下逆やし! そこのこだわりは無いんか!! そして左のクレイジー・ボーイの名はアダーニャ=アタ・マヤバイである。
私は冒頭で、アートとテクノロジーとが秩序を破壊すると書いたが、この組合せはまさにソレである。一人でもツッコミが間に合わないというのに、世界は非情だ。スーパー我が強いマン達の会話の内容はここで記すことが出来ない。いずれトビタテハウスに遊びに来ていただきたい。
やれやれ、僕はワインでも飲むことにしよう。南アフリカのワインは、まるで朝露に刺す太陽光みたいに真っ直ぐな香りがする。